2000.04.22-23 MTB ML原村お気楽サイクリング @長野県原村MTBコース


■ついに山へ

 マウンテンバイクはマウンテンなバイクです。山を走るための自転車なのです。しかし、うちがマウンテンバイクを買ったのは去年の秋。気が付いた時には山はスキーシーズンに突入しておりました。あぁ〜、山行きたいなぁ〜、などと思っていたら、某掲示板でお誂え向きな企画が持ち上がりました。自転車にハマっている殿方達が、奥様や彼女様を連れて初心者向けなコースを走り自転車に対する理解を深めてもらい、あわよくばハメてしまい、今後自転車にお金や時間を使いやすくしようと言う魂胆の企画です。うちはすでに夫婦揃って激ハマリしていますが、まだ山バージン。上級ライダーが案内してくれる初心者コースとは、なんてうちにとって好都合な企画なのでしょう!と、言う事で一口乗る事にしました。

■中央道 西へ

[hara1.jpg] 22日の朝は快晴!何日も前からウキウキワクワクな気分がさらに盛り上がります。車に愛車と荷物を積み込んでいざ出発!首都高を抜け、中央道に入り西へと走ります。やがて目の前の景色に山々が広がり、車の中で思わず、「山だ、山だ!イェーイ!!」とガッツポーズをしてしまう私(笑)。あぁ〜、お山ちゃぁ〜ん。会いたかったよぉ〜。

■消えたレストハウス

 集合場所は八ヶ岳高原ラインの「レストハウス天女」となっていました。説明によると「清里から大泉方面に八ヶ岳高原ラインを走ると左側にあります。」との事でした。「って、事は逆に走れば右側にあるって事よね?」と言う事で、私達は小淵沢で中央道を降り、道路の右側をずっと注意して見ながら八ヶ岳高原ラインで大泉側から清里を目指しました。ところがその「レストハウス天女」を見つけられないまま清里に到着してしまったのです。「あれれ?見落としたかな?ずっと見てたハズなんだけどなぁ。ま、まだ時間はたっぷりあるからとりあえず昼食にしましょ。」と、清里でレストランに入り、食事の後、お店の人に「レストハウス天女」の事をきいてみたのですが、知らないと言われてしまいました。仕方がないのでとりあえず清里近辺をうろついて、お土産なんかを買ってから、他の参加者の方々と携帯で連絡を取ってみたところ、去年までの「レストハウス天女」は名前が変わって今は「まきば公園」になっているとの情報を得られました。お陰で無事集合場所を発見して他の参加者の方々と合流する事が出来ました。ほっ。

■宿にて

[hara2.jpg] この日の宿は甲斐大泉にあるペンション「ハーフ・タイム」。時間に遅れるために直接宿を目指した人も含め、宿で無事全員集合出来ました。各自部屋でひと休みした後の夕食会で幹事の挨拶と全員の自己紹介。うちは全ての人と初対面だったのですが、皆さんとても気さくな方ばかりだし、以前から掲示板やメールを通じてコミュニケーションをとっていたため、最初からリラックスムードでお話ができました。そして夕食の後は懇親会。と、言う名の飲み会(笑)。自転車の話で大盛り上がり!興味深い話もたくさん聞けて、とても有意義な懇親会でした。

■早朝ライド

 今回のイベントの主旨はのんびりサイクリング。しかし参加者の一部にはバリバリな人もいるので、そんな人のための早朝ロード走行会がありました。私は最初、マウンテンバイクでオンロードをかっ飛ぶのかな?と思っていたのですが、なんと皆さんしっかりロードバイクまで持参してるではありませんか!うちはロードバイクなんか持ってなかったのですが、8時の朝食に間に合う様に戻ればオッケーとの事なので、夫婦2人でペンションの周辺をポタリングする事にしました。
 6時過ぎ頃にペンションを出て、まずは最寄り駅の甲斐大泉駅方面へ。これがすっごい激下り。全然ペダリングしてないのに、っつーよりブレーキングしてるのに時速55キロくらい出てしまうのです。「うひ〜。帰りはこれを登るのかぁ。早めに引き返さないとヤバいなぁ。」とか思いつつ、駅の近くの交差点から清里方面に向かう細い道に入りました。この道が山のひだひだ部分を這う様に通る道で、タイトなコーナーや激しいアップダウンの連続!しまった!広い幹線道路にしとけば良かった!と後悔しても後の祭り。それに行きは登りより下りの方が多いので、帰りは逆に登りが多くなり来た時の倍以上の時間がかかる事が予想されたので清里に辿り着く前に引き返す事にしました。そして当然登りの連続。途中休憩を入れながらなんとか甲斐大泉駅付近まで戻って来ました。しかしここからが登りの本番。行きにかっ飛んだ激下りを登らなければなりません。フロントをインナーに落とし、数十メートル走っては止まって休み・・・。それでも心臓はバクバク、吐き気に目眩。おまけになんともタイミングの悪い事に、その日の私は月に一度の体調不良の日にあたってしまっていたため、お腹まで痛くなって来てしまい、ついに押しが入ってしまいました。と言う訳で、対山バトルは初戦惨敗です。と言うより、お山様と初対面でいきなりバトルに持ち込んだ私が身の程知らずでございました。ああぁぁぁ〜、悔しいぃ〜!!対人で負けるのと違って、対山や対坂で負けると言うのは、言い換えれば自分自身との戦いに破れたと言う事で、これはむちゃくちゃ悔しいです(涙)。必ずリベンジしてやるからなぁー!待ってろよぉー!山!

■原村へ

[hara3.jpg] 宿に戻ってシャワーを浴び、朝食、チェックアウト、記念撮影を済ませるといよいよ今回のメインイベント、原村のマウンテンバイクコースへと向います。自転車を積んだ車が6台ずらっと並んで八ヶ岳の道を走って行きます。山は初めての私は、こんな当たり前の事にもワクワクしてしまいます。それに、ちょうどうちの車の前を走ったピックアップがめちゃかっこ良くて、水たまりをしぶきをあげて走る姿はワイルドで、いかにもって感じでハマってて、まるで車のCMを見てる様でした。いーなー。うちもあんな車欲しーなー。

■原村マウンテンバイクコース

 現地駐車場に到着し自転車を降ろして組んで、準備を進めます。オフロードは幕張しか走った事の無い私はワクワクと共にちょっと不安にもなってしまい、幹事に「軽いサイクリング程度ですよね?」と念を押してしまいました。あぁ、弱め(笑)。
 そして全員準備が整いいざスタート!その時はすでにピーカンに晴れていたのですが、前日夜半から明け方にかけて雨が降ったために、コースには一部ぬかるんだ所がありました。駐車場からスタートしてすぐの草原はフワフワのスポンジ状態。ペダル激重!でも景色は最高!で、私はこの草原出口のぬかるんだわだち越えに失敗していきなりコケ。でも無傷。チャリをほおり出してお尻から背中で転がる様にコケる。私もコケ方が上手くなったなぁ(笑)。
 草原を抜けてちょっと行ったところから、コースは森の中へ。一応「ここを通ってね」って感じにはなっているのですが、私にはなんだか「道無き道を行く」って感じられます。ここら辺から「どこが初心者コースなの?」って感じに・・・。通るところは狭いし、あちこちに岩や木の根が出てるし、急な下りや小川越え、ついに1名リタイアしてしまいました。幹事も話に聞いていただけで、自分でここを走るのは初めてだったそうです。そんな訳で、思っていたよりも本格的なコースだと言う事が判明。とは言っても技術的に難しいのはコースの一部分で、あとは体力さえあれば、あるいは無理さえしなければなんとかなりますが。と言う訳で、コースマップに「上り坂がんばれ!!」と書いてあるポイント19から20への上りでは思わずパンターニアタックかましてしまいました(笑)。

■駐車場にて

 1周約7キロのコースを走り終え駐車場に戻ってひと休み。全員の自転車が駐車場に置かれ、さながら自転車品評会。休憩が終わるとそれぞれひとの自転車を試乗したり、パイロンを並べてスラロームをしたり、自転車談義にはなをさかせたりと思い思いに時間を過ごします。私は当然ひたすらスラローム。上級ライダーの人達にコツを教わったりしながら走りまくってしまいました。その後、近くのレストランに移動して昼食会。そしてそのレストランの駐車場で解散となりました。

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■感想

 マウンテンバイクを買って半年、お陰様をもちまして今回やっと山デビューする事が出来ました。コースは思っていたよりずっとハードでしたが、でもむっちゃくちゃ面白かったです。今回は企画の主旨からも時間をかけてゆっくり1周しただけでしたが、是非またここに来てもっとたくさん走りたいです。宿も原村にとって、好きなだけ走りまくろうと思います。
 企画、幹事をして下さったM氏や、他の参加者の方々には大感謝!です。本当にありがとうございました。是非また遊んでやって下さい。


by るみ





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